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電脳コイル#21「黒いオートマトン」

2007.10.20 Sat

 誰もが経験する場所であり時間、「学校」。
 (OPにも登場する)大黒市第三小学校はどちらかというと懐かしい感じのする校舎で、美化された学校像を思い浮かべたものでした。

 が―
 夏休み明け、ビルの上に作られた新校舎は現実の「学校」という箱を模したかのような息苦しい空間です。
 今まで「学校」のくびきを離れ走り回っていたイサコが、この箱の中で窒息しそうになっている。そんな痛々しさに満ちています。
 
 
電脳コイル#21「黒いオートマトン」
 
 
 いよいよ伏線の回収と最後の謎に向かって加速する「電脳コイル」。
 ハラケンとカンナの件に関しては、前回でヤサコの心理的な決着がつきました。
 今回以降、ヤサコの焦点はイサコと4423に絞られることになるでしょう。
 待ちくたびれたよ!

 しかし今回の話はあんまり細かく振り返ってると、イサコ女王様の下僕の皆さんに心の傷を与える恐れがあります。
 そこで、回収された伏線をまとめてみることにします。
 え、ちょ、違っ、傷つく下僕って僕のことじゃないからね!
 

■校舎が移転して第三小と第一小が合同になる
 
 久々に登場したダイチが、夏休み明けの初登校で旧来の校舎が工事で取り壊し中なのを見て、「間違えた!」と叫びます。視聴者を代弁してくれてます。
 以前、旧校舎内の「移転のお知らせ」という貼り紙が映ったことがありましたが、このことだったんですね。
 
 新しい校舎はメガマス社関連企業の最上階に作られていました。
 半官半民とはいえ大黒市は大胆です。でも融通の利かなさはきっと変わらないんだぜ!(偏見)
 校舎の移転に伴い、第三小とは駅向かいにあった第一小と合同になります。
 第一小と言えばタケルくん。ヤサコは目敏く彼を見つけました。さすがのたらし将軍です。
 
 この合同化によって、前からイサコを睨んでいた駅向かいの小学生たちが直にイサコと対面することになり、Bパートのイサコの孤立へ繋がる流れにひと役かっています。
 ふむふむ#15「駅向かいの少年」はこのための回でしたか。タケルくんが捨てキャラでなくて良かったわい。
 
 
■表に出始めたメガマス社
 
 玉子は#20で職員に言われたとおり、メガマス社に行動を報告されたのか、クビになっておりました。
 大丈夫、女子高生のうちはニートじゃないから!
 
 4423がいる病院もメガマス社が絡んでいるみたいだし、玉子は4423について病院に問い合わせたらメガマス社に訊いてくれと言われました。
 そもそも彼の存在はメガマス社によって伏せられている。
 猫目(イサコは「ソウスケ」と呼ぶ)もまた、メガマス社の関係者のようです。(交渉している、とイサコとの電話で話していた)


■アキラのミゼットと同じ型の電脳ペットを操る誰か

 ときどき登場していたピンク色のマトン。
 イサコに嫌がらせをする、第一小の人相が悪い二人組から「ボス」と呼ばれていました。
 この「ボス」はメガネに干渉する能力があるのでしょうか?
 アキラがイサコの病室を出歯亀していたときのデータは全て無効になっており、イサコのメガネにも支障をきたしているかのような描写があります。
 また、イサコが暗号屋でありミチコさんを呼び出したという噂をネットにばらまいたのも、彼らの仕業なのでしょうか。
 
 「ボス」はイサコに直接語りかけ、精神的な揺さぶりをかけます。
 猫目が情報をばら撒くことで全ての責任をイサコになすりつけるつもりであること。
 彼女の兄は既に死んでいること。
 メガマス社(=猫目)が彼女の記憶を操作して兄を救うと偽り古い空間を調べさせていたこと。
 次々と投げかけられる、イサコの根底を覆すような言葉。
 
 イサコは学校を抜け出して病院に向かいます。
 4423の病室のプレートは外され、部屋の暗証番号が認識されない。暗号でこじ開けて入ると無菌室はなく、誰もいません。
 脱力するイサコに、黒いオートマトンが現われ、攻撃してきます。
 このキューブ型のオートマトンは#20でサッチーと戦いを繰り広げていた2.0です。
 「ボス」が操っているのだとしたら、それは電脳管理局内に潜んでいるのでしょうか?
 しかしサッチーのように「郵」マークではなく「法」マークをくぐって現われ、神社の中にも入り込んで来ました。2.0は郵政局とは違う管轄かもしれません。
 
 
■イサコの母(サチコ)は「もうすぐ戻ってくる」
 
 戸籍上は確認されていたものの、まだ登場していないイサコの母。
 伯母とイサコの会話(と言えるのかどうか…)から、彼女は(入院等で?)いま家に居ないことが分かります。
 イサコが金沢から越してきたのは、母サチコの状態が関連するものと想像されるような雰囲気です。
 
 そして、イサコが毎回同じ服なのも、今回で理由が分かりました。
 伯母さんの買った服は着ないんです。
 イ、イサコー(ノД`) この意地っぱりめ…
 
 
■ヤサコの中にキラバグが残っている?
 
 ハラケンを連れ戻すためイサコが渡したキラバグがもともと何のためだったのか、ヤサコは察知します。
 イサコのために何かできないかと考えるヤサコ。
 フミエは繰り返しヤサコにもう関わるなと忠告しますが、ヤサコはもう気づいている。4423に自分も関わっていることを。
 一瞬、彼女の肩が青く光り、渡されたキラバグが残っているのではないかと思わせます。
 
 イサコが「ボス」の揺さぶりを受けている頃、ヤサコはアキラに無効化したデータを見せられ、イサコが病院に向かっていると確信します。
 アキラとヤサコは二人で確かに4423を見ている。
 にも関わらず、それが何かの間違いであったかのように思えてしまう。それがメガマス社の手口なのか?―
 ふむふむ#14「アキラの出歯亀記録」はこのためでしたか。奥が深いなー(心にもない声)
 
 
 
【今後の伏線】
 
 ハラケンは一度目が覚めて、複数の丸みたいな絵を描いてまた眠りについています。お前はお姫様か。
 玉子からその絵を見せられたとき、ヤサコは何か思い当たりながらも知らないと言っているふうでした。
 
 仕事もクビになってすっかり毒気が抜けてしまった玉子ですが、間違えて旧校舎に来たダイチに何事か吹き込んでいました。
 玉子が通路のことをダイチに話すとも思えないし、話されたダイチがイサコに関する書き込みをするとも思えないのですが…ダイチは癒し系だしね。
 新校舎でもマイコ先生に怒られて、掃除中にふざけてるダイチを見たら和んだな。
 
 デンスケは古い空間に長く居たせいでバグがたまり、休養中です。
 「メモリアルを購入しますか?」と謎のウィンドウが出ています。それに気づいた京子が、次回あたり「はい」を押してしまいそうな気がします。
 とは言っても、今回の京子は少ししおらしかったですね。#19の恐怖体験を思えば無理もありません。
 
  
 さて、追い詰められたイサコが神社に逃げ込むも、黒いオートマトンはそれすら破って入ってきた! どうなるイサコ!?
 てなとこで次回に引っ張られてもう気が気ではありませんが、きっと我らがたらし将軍ヤサコが颯爽と現われてイサコをたらしてくれるものと信じています。
 ヤサコのメガネがきっとサングラスに変形するんだぜ。同じネタしつこいよ。
 

コメント

*

ヤサコがそのたらし能力で黒マトンもたらしてくれればと思いますよー。

フミエがイサコを信じないのが仕方ないのですが切なかったです。
とりあえずフミエには『イサコを信じるヤサコを信じろ!』と言ってみたい(^^;

*

でんでん様

 ヤサコがハラケンみたく黒マトンに向かって「待て!」「お手!」。現代版トトロみたいで面白いかもしれません。
 あのキューブ型は、キューちゃんがサッチーに合体するが如く、どこかに母体があるのでしょうか。
 
 フミエは妙に用心深いところがありますね。ヤサコがフミエに「天沢さんを信じる私を信じて!」って言ったら痺れます。もうヤサコの時代です。ヤサコ始まったな。

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*


 はじめまして、こんばんは。
 周囲の目を気にしなければ即刻KYと指さされてしまう世知辛い世の中ですが、ヤサコにはこの壁を乗り越えてイサコの危機を救ってほしいと願う気持ちでいっぱいです。
 そして二人の仲を周囲に見せつけられたら、私はもう、テレビの前で赤面してしまいます。フミエの代わりに恥ずかしがってやります。
 
 ハラケンの描いた丸はマンホール!?
 ああ!と思わず手を打ちました。そういえばEDにもOPにもでかでかと映ってました。
 マンホールの下に何かどこかへの通路でもあるのか、象徴的な意味での入口なんでしょうか。教えてメガばあー。

*

はじめまして。 電脳コイル調査報告書から飛んできました。要約がナイスですね。

>あのキューブ型は、キューちゃんがサッチーに合体するが如く、どこかに母体があるのでしょうか

イサコ様が追い詰められる最後のシ−ンで母体のマトンが2.0を収納して攻撃してきていました。
サイコロ型の六面体です。6つある面のそれぞれ中央部に2.0を収納しているので2.0の数もあいます。

*

はじめまして。訪問およびコメント、ありがとうございます。
 
 ああ。最後のサイコロ型、あれが母体なんですねー。ご指摘ありがとうございます。
 そうかー。もうサッチーのような大きくてむっちりみっちりしたマトンではないんですねー。あれは非効率的ですものね。
 黒くて大きくてむっちりみっちりした奴が見たかったけど、そういうのはきっと出ないんですね。寂しいなー。
 
 おっと。私はいつの間にかサッチーLOVEみたいです。あいつらの「大人が考えた『子ども向け』のダサさ」を体現してる感じが牧歌的でグーです。新しい2.0が現われたせいで急に判官びいきです。
 

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*半官半民の行政機構

大黒市はまだ2例目の半官半民の行政機構を採用しているが、これは真の行政サービスといえるのであろうか?企業利益優先とならないよう注意深く監視しなければならない

*電脳コイル 第19話「黒いオートマトン」

今回はあらすじを追いながら感想。日記はいつもメモ帳に書いてからupしますが、セリフと内容を書きだしたのに、upする前に寝ぼけて違う文章を上書きしてしまいました。今回もぎっしり詰まっていたのに…(某少年誌アニメと比較すると同じ30分(正味25分)とは思えません!..