電脳コイル#10「カンナの日記」
今回の電脳コイルは
■イサコ、隠されていた妹属性
■ヤサコ、ハラケンを追う君を誰かが追っている
■ダイチ、追放されても追う者あり
の三本でお送りいたします。ン〜ガ〜クック。
生物部の合宿が終わり、本格的な夏休みに突入するヤサコたち。
作戦に失敗した(とイサコに見做された)ダイチは黒客クラブを追われます。
視聴者としては、ダイチがフミエと必要以上に対立しなければならない立場から降りて、状況は好転したように思えます。
問題はヤサコとハラケン。
ヤサコはハラケンへの意識が強まっているようですが、ハラケンはカンナへの想いが強く、ヤサコと齟齬をきたし始めました。
イサコが「兄を帰らせる」という明確な目的意識のもと動いていることが明らかになった今、むしろ、ヤサコの方が足元が揺らいでいるように思えます。
ヤサコは“自分の目的”を見出すことができるのでしょうか?
■社会人に夏休みはない
イサコの反撃で修復できない損害を受けたサッチー。
玉子はサッチーを強制終了させ、電脳の身体がずれ出したハラケンにメタタグを貼って後をヤサコに託すと、学校から退却します。
翌日、玉子は空間管理室で小此木パパにお叱りを受けました。
それでもイサコ追跡を諦めていない玉子は、彼女を探ります。
この玉子とはどうやら別に、イサコを探っている者がいる。
それは、イサコが屋上や病院に行くとき、小さな電脳ペットが彼女をつけていることで分かります(そのとき、玉子は別の作業をしている)。
あの電脳ペットは誰の差し金でしょうか。アキラが前に使っていたペットと似ているようにも思いますが…
■黒客クラブの離合集散
イサコと玉子の起こした騒ぎにより、フミエとダイチの果たし合いは中断となりました。
教室で寝る生物部と黒客クラブ。ヤサコが目を覚ましたとき、ハラケンはカンナからの電話を再生しているところでした。
複雑な表情を浮かべるヤサコ。
翌朝、マイコ先生に見送られて一同は帰宅します。
「成功かしら」とガッツポーズをとるマイコ先生から切り替わり、黒客クラブの部室で「失敗したようね」と響くイサコの声。こういう切り替え方が好きです。
ダイチは黒客クラブを追放されました。デンパがついて行きます。
ダイチとデンパの二人は神社で元祖・黒客クラブを結成し、メタバグ拾いを始めます。しかし収穫は乏しく、ダイチはイサコから何かを「奪う」ことを考えます。
その後、神社で出くわしたヤサコたちにダイチはイリーガルのことを尋ねていたことから、キラバグに手を伸ばそうとしているのかもしれません。
で、とうとう黒客クラブが分裂しました。
創業主(笑)が分家になる。
なんだかファ●ヤーエ●ブレムとティ●リング●ーガ(元はエ●ブレム●ーガ)のようです。おっと危険な領域に踏み込んでしまったかな。
当初の私の予想では、デンパとアキラがはぐれコイル純情派になるものと考えていましたが、実際はダイチとデンパの二人でした。
どう見てもイサコ側の方が強そうですが、彼女率いる黒客クラブには、手下との信頼関係がないという弱みがあります。
あーイサコの浴衣姿をガチャギリとナメッチしか見せていないのは痛恨のミスですねー。
■イサコの目的
黒客クラブの前では常に傲慢な態度を崩さないイサコ。
けれども屋上でひとり兄に思いを馳せたり、伯父を見舞いに行ったりと、ひとりの少女らしい顔が今日はのぞきました。
どうやら「臨界量」までキラバグを集めることで、「お兄ちゃんが戻ってくる」ようです。
けれども「伯母さんには言わないで。冗談だと思うから」という彼女の言葉から察するに、イサコの兄は現実的には「もういない」と思われていておかしくない状況にある。
玉子が以前に調べていた彼女のデータでも、兄の存在を匂わせるものはありませんでした。
と、いうことは…?
■4423とハラケンとカンナ
ハラケンはあの電話でカンナから聞いた道順をフミエとヤサコに見せ、三人で到達点に向かいます。最初は近道をして、二回目は道順どおりに。
道順通りに行くことが暗号を解く鍵だったのか、一回目では何もなかったところに、二回目に行くと古い空間が現われました。
その中にあった、ハラケン宛の、カンナのメール。パスワードらしき文字の羅列が書いてあります。
メガシ屋で、メガばあにカンナのメールを見せる三人。カンナのメガネにかかっているロックを解除できるのでは、と期待していましたが、弾かれてしまいます。
帰路につくフミエとハラケン。
「4423」が、昔デンスケを一緒に探してくれたお兄さんだと思い出したヤサコは、帰り際のハラケンにいつから大黒市に住んでいるのか尋ねます。
大黒市に来たのが5歳のときというハラケンは、ヤサコが小さいときにもう少しお兄ちゃんで「ここには来たばかり」だった4423とは、同一人物ではない。
ひとりで悶え、京子に「ウンチ!」と指さされたヤサコ。
寝そべっていたので開いていた電脳画面が逆さまに見え、パスワードも逆さまに見るのだと気づきます。
逆向きにしたパスワードで、カンナのメガネのロックは解除されました。
メガばあ曰く「よほど人に見られたくない」らしく、データの抽出には時間がかかるとのこと。
ヤサコは自分の部屋で、ハラケンに連絡しようとして、誤って抽出されたデータの中からカンナの日記を開いてしまいました。
とくに深い意図もなく日記を読んでいたヤサコの表情が曇ります。
翌日、ヤサコはハラケンにカンナの日記を渡します。
ハラケンに託されたものだからハラケンが見てあげないといけなかった、とヤサコは罪悪感を抱いています。
その理由は、ハラケンが紐解く記述(カンナの声で読み上げられる)によって、やがて視聴者にも知らされる。
父親の転勤が決まり、ハラケンと過ごす最後の夏休み。カンナは交差点でクロエに会えたら、ハラケンに気持ちを伝えるつもりでいました。
それを知ったハラケンは涙を堪えきれない。
ハラケンは日も暮れようとする中、カンナの日記が示していた道を進もうとします。ヤサコの制止も今の彼には届きません。
彼を心細く見ているヤサコ。
彼らの背中と、飛び立つカラスたちの影。視聴者に不安と焦燥を与える情景です。
それを、写真に収める青年がいる。
「あの少女と同じー?」と呟く彼は何者で、彼が言う「あの少女」とは誰なのか。謎を残して次回に続きます。
【まとめ】
二兎を追う者は一兎をも得ず。
ヤサコはイサコとハラケン、どっちを得たいのかはっきりさせた方がいいと思いますです。
今回の電脳コイルは
■イサコ、隠されていた妹属性
■ヤサコ、ハラケンを追う君を誰かが追っている
■ダイチ、追放されても追う者あり
の三本でお送りいたします。ン〜ガ〜クック。
生物部の合宿が終わり、本格的な夏休みに突入するヤサコたち。
作戦に失敗した(とイサコに見做された)ダイチは黒客クラブを追われます。
視聴者としては、ダイチがフミエと必要以上に対立しなければならない立場から降りて、状況は好転したように思えます。
問題はヤサコとハラケン。
ヤサコはハラケンへの意識が強まっているようですが、ハラケンはカンナへの想いが強く、ヤサコと齟齬をきたし始めました。
イサコが「兄を帰らせる」という明確な目的意識のもと動いていることが明らかになった今、むしろ、ヤサコの方が足元が揺らいでいるように思えます。
ヤサコは“自分の目的”を見出すことができるのでしょうか?
■社会人に夏休みはない
イサコの反撃で修復できない損害を受けたサッチー。
玉子はサッチーを強制終了させ、電脳の身体がずれ出したハラケンにメタタグを貼って後をヤサコに託すと、学校から退却します。
翌日、玉子は空間管理室で小此木パパにお叱りを受けました。
それでもイサコ追跡を諦めていない玉子は、彼女を探ります。
この玉子とはどうやら別に、イサコを探っている者がいる。
それは、イサコが屋上や病院に行くとき、小さな電脳ペットが彼女をつけていることで分かります(そのとき、玉子は別の作業をしている)。
あの電脳ペットは誰の差し金でしょうか。アキラが前に使っていたペットと似ているようにも思いますが…
■黒客クラブの離合集散
イサコと玉子の起こした騒ぎにより、フミエとダイチの果たし合いは中断となりました。
教室で寝る生物部と黒客クラブ。ヤサコが目を覚ましたとき、ハラケンはカンナからの電話を再生しているところでした。
複雑な表情を浮かべるヤサコ。
翌朝、マイコ先生に見送られて一同は帰宅します。
「成功かしら」とガッツポーズをとるマイコ先生から切り替わり、黒客クラブの部室で「失敗したようね」と響くイサコの声。こういう切り替え方が好きです。
ダイチは黒客クラブを追放されました。デンパがついて行きます。
ダイチとデンパの二人は神社で元祖・黒客クラブを結成し、メタバグ拾いを始めます。しかし収穫は乏しく、ダイチはイサコから何かを「奪う」ことを考えます。
その後、神社で出くわしたヤサコたちにダイチはイリーガルのことを尋ねていたことから、キラバグに手を伸ばそうとしているのかもしれません。
で、とうとう黒客クラブが分裂しました。
創業主(笑)が分家になる。
なんだかファ●ヤーエ●ブレムとティ●リング●ーガ(元はエ●ブレム●ーガ)のようです。おっと危険な領域に踏み込んでしまったかな。
当初の私の予想では、デンパとアキラがはぐれコイル純情派になるものと考えていましたが、実際はダイチとデンパの二人でした。
どう見てもイサコ側の方が強そうですが、彼女率いる黒客クラブには、手下との信頼関係がないという弱みがあります。
あーイサコの浴衣姿をガチャギリとナメッチしか見せていないのは痛恨のミスですねー。
■イサコの目的
黒客クラブの前では常に傲慢な態度を崩さないイサコ。
けれども屋上でひとり兄に思いを馳せたり、伯父を見舞いに行ったりと、ひとりの少女らしい顔が今日はのぞきました。
どうやら「臨界量」までキラバグを集めることで、「お兄ちゃんが戻ってくる」ようです。
けれども「伯母さんには言わないで。冗談だと思うから」という彼女の言葉から察するに、イサコの兄は現実的には「もういない」と思われていておかしくない状況にある。
玉子が以前に調べていた彼女のデータでも、兄の存在を匂わせるものはありませんでした。
と、いうことは…?
■4423とハラケンとカンナ
ハラケンはあの電話でカンナから聞いた道順をフミエとヤサコに見せ、三人で到達点に向かいます。最初は近道をして、二回目は道順どおりに。
道順通りに行くことが暗号を解く鍵だったのか、一回目では何もなかったところに、二回目に行くと古い空間が現われました。
その中にあった、ハラケン宛の、カンナのメール。パスワードらしき文字の羅列が書いてあります。
メガシ屋で、メガばあにカンナのメールを見せる三人。カンナのメガネにかかっているロックを解除できるのでは、と期待していましたが、弾かれてしまいます。
帰路につくフミエとハラケン。
「4423」が、昔デンスケを一緒に探してくれたお兄さんだと思い出したヤサコは、帰り際のハラケンにいつから大黒市に住んでいるのか尋ねます。
大黒市に来たのが5歳のときというハラケンは、ヤサコが小さいときにもう少しお兄ちゃんで「ここには来たばかり」だった4423とは、同一人物ではない。
ひとりで悶え、京子に「ウンチ!」と指さされたヤサコ。
寝そべっていたので開いていた電脳画面が逆さまに見え、パスワードも逆さまに見るのだと気づきます。
逆向きにしたパスワードで、カンナのメガネのロックは解除されました。
メガばあ曰く「よほど人に見られたくない」らしく、データの抽出には時間がかかるとのこと。
ヤサコは自分の部屋で、ハラケンに連絡しようとして、誤って抽出されたデータの中からカンナの日記を開いてしまいました。
とくに深い意図もなく日記を読んでいたヤサコの表情が曇ります。
翌日、ヤサコはハラケンにカンナの日記を渡します。
ハラケンに託されたものだからハラケンが見てあげないといけなかった、とヤサコは罪悪感を抱いています。
その理由は、ハラケンが紐解く記述(カンナの声で読み上げられる)によって、やがて視聴者にも知らされる。
父親の転勤が決まり、ハラケンと過ごす最後の夏休み。カンナは交差点でクロエに会えたら、ハラケンに気持ちを伝えるつもりでいました。
それを知ったハラケンは涙を堪えきれない。
ハラケンは日も暮れようとする中、カンナの日記が示していた道を進もうとします。ヤサコの制止も今の彼には届きません。
彼を心細く見ているヤサコ。
彼らの背中と、飛び立つカラスたちの影。視聴者に不安と焦燥を与える情景です。
それを、写真に収める青年がいる。
「あの少女と同じー?」と呟く彼は何者で、彼が言う「あの少女」とは誰なのか。謎を残して次回に続きます。
【まとめ】
二兎を追う者は一兎をも得ず。
ヤサコはイサコとハラケン、どっちを得たいのかはっきりさせた方がいいと思いますです。
