遅くなりましたが、細田守監督映画「時をかける少女」が日本アカデミー賞を受賞されたことに祝辞を述べたいと思います。
細田監督、おめでとうございます。先日結婚もされたそうで、いやあ、めでたい。
という書き出しをしといてアレですが、この記事は今日から公開されている黒沢清監督映画「叫(さけび)」の感想です。
きっと日本アカデミー賞に輝くことはないだろう黒沢清映画。
だけどそんな清を愛してる人、キヨシストが公開初日の劇場にはいっぱい詰めかけてました。多分。
黒沢清監督映画「叫(さけび)」
役所広司が刑事役で主演すると聞いて、「CURE」を連想する方も多いと思います。
序盤はわりとミステリーらしく引っ張っていきます。が、葉月里緒菜演じる幽霊が登場してから何か違う感じになっていきます。
つうかこの幽霊、動きが超アクロバティックです。
監督の「幽霊を人間らしく撮りたい」ってこういうことかよ。と思っていたら、終盤になってその本当の意味が分かり唖然。愕然。呆然。
最初から疑って観ていれば気づいたのかもしれませんが、まんまとひっかけられていました。お見事です。
物語の要点としては、まあ広告にも書いてあることですけど、主に2つの謎解きです。
・吉岡刑事はF18号(身元不明の女性被害者)を殺したのか?
・吉岡の前に現れた幽霊が言う「15年前」に何があったのか?
これらの謎は中盤過ぎには片がついてしまいます。そこから先、これらの謎と等号で結ばれていた筈の「吉岡は忘れている」がくるりと転回して、上述の唖然呆然に繋がっていくのです。
うん、これは一般観客にも分かりやすい。「LOFT」はダメだった人も「叫(さけび)」はいけるんじゃないですか。やればできるじゃん清!(馴れ馴れしいな)
物語の内容以外のことで言うと、
水のぬかるみ、揺れる布やビニール、随所に置かれる鏡など、相変わらず心が荒む素晴らしい情景も堪能できます。
取調室で亡霊に恐れおののく犯人がいったん画面から消え、カメラ固定したままで画面奥の鏡に姿が映るカットが凄かった。怖い怖い。
そんな随所の演出も、葉月里緒奈の人外っぷりの前には印象が薄くなってしまう点が難点といえば難点です。
最後に彼女が登場するシーンの突き抜けたアクロバティックさには、観客席からどよめきと笑いが漏れました。「LOFT」よりはだいぶ受け入れられやすい映画だと思うけど、こんなとこで「黒沢清らしい無茶」を見せてくれるから侮れない。
以下は、映画上映後の舞台挨拶の感想です。ややネタバレ。
今回も運良く舞台挨拶を拝むことができました。「LOFT」のときと違って取材陣もいないし、上映の後だからネタバレもOKってことで和やかな雰囲気でしたよ。
細田監督、おめでとうございます。先日結婚もされたそうで、いやあ、めでたい。
という書き出しをしといてアレですが、この記事は今日から公開されている黒沢清監督映画「叫(さけび)」の感想です。
きっと日本アカデミー賞に輝くことはないだろう黒沢清映画。
だけどそんな清を愛してる人、キヨシストが公開初日の劇場にはいっぱい詰めかけてました。多分。
黒沢清監督映画「叫(さけび)」
役所広司が刑事役で主演すると聞いて、「CURE」を連想する方も多いと思います。
序盤はわりとミステリーらしく引っ張っていきます。が、葉月里緒菜演じる幽霊が登場してから何か違う感じになっていきます。
つうかこの幽霊、動きが超アクロバティックです。
監督の「幽霊を人間らしく撮りたい」ってこういうことかよ。と思っていたら、終盤になってその本当の意味が分かり唖然。愕然。呆然。
最初から疑って観ていれば気づいたのかもしれませんが、まんまとひっかけられていました。お見事です。
物語の要点としては、まあ広告にも書いてあることですけど、主に2つの謎解きです。
・吉岡刑事はF18号(身元不明の女性被害者)を殺したのか?
・吉岡の前に現れた幽霊が言う「15年前」に何があったのか?
これらの謎は中盤過ぎには片がついてしまいます。そこから先、これらの謎と等号で結ばれていた筈の「吉岡は忘れている」がくるりと転回して、上述の唖然呆然に繋がっていくのです。
うん、これは一般観客にも分かりやすい。「LOFT」はダメだった人も「叫(さけび)」はいけるんじゃないですか。やればできるじゃん清!(馴れ馴れしいな)
物語の内容以外のことで言うと、
水のぬかるみ、揺れる布やビニール、随所に置かれる鏡など、相変わらず心が荒む素晴らしい情景も堪能できます。
取調室で亡霊に恐れおののく犯人がいったん画面から消え、カメラ固定したままで画面奥の鏡に姿が映るカットが凄かった。怖い怖い。
そんな随所の演出も、葉月里緒奈の人外っぷりの前には印象が薄くなってしまう点が難点といえば難点です。
最後に彼女が登場するシーンの突き抜けたアクロバティックさには、観客席からどよめきと笑いが漏れました。「LOFT」よりはだいぶ受け入れられやすい映画だと思うけど、こんなとこで「黒沢清らしい無茶」を見せてくれるから侮れない。
以下は、映画上映後の舞台挨拶の感想です。ややネタバレ。
今回も運良く舞台挨拶を拝むことができました。「LOFT」のときと違って取材陣もいないし、上映の後だからネタバレもOKってことで和やかな雰囲気でしたよ。
【舞台挨拶】
私が見た回で出てたのは黒沢清、小西真奈美、役所広司、葉月里緒奈、伊原剛志の計5名です。
小西さんは背が高くて顔が小さくてびっくりしました。芸能人に対する月並みなコメント以外の何物でもない。
彼女の役は吉岡刑事の恋人でキーパーソンなのですが、演じた本人のコメントはアッサリしてました。
劇中では声が淡々としすぎてるのと台詞がいかにも現実味がないのとで違和感があったものの、その違和感こそが意図されていたものだと終盤で納得。
役所さんは「マ●ドナルドでもどこでも、ぼそっと『叫(さけび)面白かった』と言ってみたりして、是非!宣伝してください」と広報担当者ですか貴方は。そんな役所さんの人柄に惚れ直す。
葉月さんもコメントはあっさりめでした。
でも彼女の演技は凄かったですよ。「体当たりの演技」ってこういうことを言うんだと思いました。
劇中ではそんな葉月さんに体当たりを食らってタライの中に消えた伊原さん。え、意味分からない? 私も分かりません。
伊原さんの第一声は「タライから生還しました」で、場内の笑いを独占してました。
あの場面の撮影方法を司会に尋ねられ、説明してくれました。1回目で成功したらしいです。さすが身体を使う仕事をしてる人は違う。そういう問題か。
黒沢監督はこの映画に関しては、あまり良いこと言っておく義務を感じていないのか、率直に「幽霊を人間みたいに撮りたかった」と話されていました。
上映後の簡素な舞台挨拶も良いものですなってことで。
私が見た回で出てたのは黒沢清、小西真奈美、役所広司、葉月里緒奈、伊原剛志の計5名です。
小西さんは背が高くて顔が小さくてびっくりしました。芸能人に対する月並みなコメント以外の何物でもない。
彼女の役は吉岡刑事の恋人でキーパーソンなのですが、演じた本人のコメントはアッサリしてました。
劇中では声が淡々としすぎてるのと台詞がいかにも現実味がないのとで違和感があったものの、その違和感こそが意図されていたものだと終盤で納得。
役所さんは「マ●ドナルドでもどこでも、ぼそっと『叫(さけび)面白かった』と言ってみたりして、是非!宣伝してください」と広報担当者ですか貴方は。そんな役所さんの人柄に惚れ直す。
葉月さんもコメントはあっさりめでした。
でも彼女の演技は凄かったですよ。「体当たりの演技」ってこういうことを言うんだと思いました。
劇中ではそんな葉月さんに体当たりを食らってタライの中に消えた伊原さん。え、意味分からない? 私も分かりません。
伊原さんの第一声は「タライから生還しました」で、場内の笑いを独占してました。
あの場面の撮影方法を司会に尋ねられ、説明してくれました。1回目で成功したらしいです。さすが身体を使う仕事をしてる人は違う。そういう問題か。
黒沢監督はこの映画に関しては、あまり良いこと言っておく義務を感じていないのか、率直に「幽霊を人間みたいに撮りたかった」と話されていました。
上映後の簡素な舞台挨拶も良いものですなってことで。
