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気づいても知らないふりするのが親切

2010.02.06 Sat

こんにちは。
 どっかでも書きましたが出張と研修が続いて、先週のアニメの感想をなんとなーくパスしました。どっかでも書きましたが研修の他の参加者がクマ吉君ストラップを携帯につけていて…まあその話はいいや。


■ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第四話「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」第五話「山踏ミ・世界ノ果テ」

 第四話は雨が降って暗い雰囲気→晴れて明るい展望、というお馴染みの展開。第二話でもそんなのありましたな。
 カナタの絶対音感がタケミカヅチのレンズの再現にひと役買って、それは良かったんだけど、兵士や兵器は戦争に従事するものという問題提起に対する解答があまり明確でない。
 そこが、意図的なものに感じられて、このアニメの「不穏さ」につながっているのかなー。なんか不気味ですよね。そのうち戦争が起こっちゃうのかなーという予感を打ち消せない。

 第五話は遠足回。下っ端三人組で遺跡めぐりに温泉もあるよ! いつもの停滞・沈殿してる空気を離れて、お気楽で楽しかったです。
 この回は絵も良かった。今までは表情によってキャラが別の人っぽく見える現象が起きていたんだけど、第五話はそう感じる場面がありませんでした。なんでだろう。


■デュラララ!!第四話「形影相弔」第五話「羊頭狗肉」

 首なしライダーはソルティという女性で、家でも白衣を着る男・岸谷と同居してました。つーかソルティに声がついてたので驚いた。なんだかつまんないんだぜ…そんなに声がつけたきゃ「SKET DANCE」のスイッチみたいにパソコンの音声機能で会話を試みてはどうだろう。
 岸谷はソルティを女性として意識している節があるようで、首なんか無くてもいいじゃないかと言ってみたりします。首が無くても(むしろ無い方が)いいって、それは自分の特殊な性癖に過ぎないんじゃないか。彼の書斎を物色したら女優の顔が映らないDVDとか出てきそうだ。
 あと、岸谷には録画趣味があるらしいのも、変態としてポイントが高いです。ポイント還元で石釜スチームオーブンと交換できるくらいには。

 第五話では、帝人に助けられながらフラグが立たなかった杏里の、探し人が分かりました。中学時代の杏里の同級生で、矢霧くんをストーキングしている美香。同じ高校に進学したのに、入学式以来学校に来ていないようです。
 正臣が矢霧を見かけたとき、隣にいる女性は、美香ではなかったのか? 顔を覚えていない相手に「愛の逃避行」宣言する矢霧くんは大胆です。隣の女性もヒカないし、お似合いかもしれません。

 で、相変わらず杏里に好意を持たれるに至らない帝人ですが、好きな女の子に向かって、自虐意識を垂れ流して免罪符もらおうとするのはちょっとウザい的な諭しをスルッと言えるのはなかなか凄いと思いました。普通言えねーよ。
 一方、正臣は杏里と帝人の間で挟まれるポジションに収まって、なんだかヤングエグゼクティブへの道が危うくなっている気がしました。今から週刊ダイヤモンド読んどけよ。
  

テーマ:デュラララ!! - ジャンル:アニメ・コミック

NHK土曜ドラマ「君たちに明日はない」第2話「去り行く者」

2010.01.24 Sun

こんにちは。
 第2話で原作の1冊目を早々に消化したNHK土曜ドラマ「君たちに明日はない」、次回は2冊目「借金取りの王子」の中のエピソードに突入するようです。
 真介と陽子の仲だけは原作よりも進んでいません。陽子の年齢設定をわざわざ上方修正したのはそういうことか。
 原作だと、二人の仲の進行につれて陽子の年齢も上がっていき、「File 5. 去り行く者」のラストではとある暗示がなされます。でもドラマではそれを省いた。というか、そこまで二人の関係が進展していません。
 このドラマを見ていると、自分が原作のちょっとした残酷さに惹かれているらしいと思い至って、複雑な気持ちになるのであります。


■「君たちに明日はない」第二話「去り行く者」

 冒頭で書いたとおり、今回は原作の「File 5. 去り行く者」に準拠したエピソードとなっています。原作「君たちに明日はない」はこのFile 5でひとまずの幕を閉じ、ふたつの「去り行く者」を描いて、真介と陽子がいずれ離れていく可能性すら思わせる。という、非常に余韻の深い話です。
 けれども、ドラマの「去り行く者」はひとりだけを描きます。真介が面接を担当することになった、音楽事務所の二人の男。黒川と石井。彼らのうちどちらかが事務所を去らなければならず、その判断は真介に一任される。その責任の重さに苦悩する真介と、判断によって行き先を決められた二人の男の悲喜に、ドラマは焦点をあてています。

 こうした変更により、原作にあった真介の「残酷」な印象は、ドラマではなりを潜めています。
 真介がアーティスト対象に行ったアンケートの集計も、原作とは異なる結果が用意されていました。わずかな違いかもしれませんが、ドラマでは両者の圧倒的な差を印象づけることで、真介の判断の正当性を強化しています。


 一方、なんで原作通りにしたんだと思ったのが、陽子に対する真介の行動。エレベーターでブチュ! 先生(誰だ)、こりゃいかんですよー。
 原作への評価でも、あれはちょっとないんじゃない、という声が多かった場面。ドラマでは真介をもっと善人ふうに描いてきていたので、あのシーンは改変すると思ってたのに。せめて、もっと陽子に真介のこと罵らせてくださいよ。ちなみに原作では、陽子は二発殴ってます。
 話を聞いた陽子の妹の反応も、なんだかなーと思いました。NHKなのに。女性は40を越えたら、年下の男性にいきなりチューされても文句を言うものではないというのですか。ただしイケメンに限るってやつですか。

 その後、陽子へのお詫びに真介が送ったチケットは、久保田利伸のライブ。EDを歌っているのでこのくらいのコラボはご愛嬌。ただし、真介の自費購入でないところがマイナスポイントですね。そこは陽子がライブに行く動機づけ(ぶっちゃけるとチケット代が高いので勿体ない)と関係するところだったので、真介は自腹きっとけよ。
 更に、自分から誘っておいて、その予定をすっかり忘れていて遅刻するなんて(原作では遅刻の理由が違う)!
 アリエナーイ!
 と、まるで若い女性のような感想を書いてしまう自分がキモい。

 陽子の元旦那も出てきませんでしたが、このまま出てこないのか、どこかで登場するのでしょうか。陽子によれば彼は真介と同じロクデナシなので、今の善人っぽく改変された真介と同じような元旦那が出てきても仕方ない気はしますが。
 

テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

「今期終了アニメ(9月終了作品)の評価をしてみないかい?7」に参加します

2010.01.23 Sat

こんばんは。
 毎クール恒例となりました、「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」ピッコロさんのアニメ評価企画。
 今回の「今期終了アニメ(12月終了作品)の評価をしてみないかい?7」に私めも参加したいと思います。
 当ブログで評価対象とするのは、「ささめきこと」、「けんぷファー」、「DARKER THAN BLACK -流星の双子-」の計3作品です。よろしくどうぞ。


■「ささめきこと」

 ストーリー:3
 キャラクター性:2
 画:4
 演出:3
 音楽:4
 総合的な評価:3

 百合作品のひとつと思って見始めたら、主人公は女の子の皮を被った男でしたー。純夏は生物学的には女性だけれど、風間への発情の仕方が男なんですよ。こんなこと女の子に向かって言う私もたいがい失礼です。
 OPはしっとりと、EDは明るく、良かったと思います。本編の雰囲気をひとつも表していない気がするけど、だから良いのだ!キリッ
 このアニメは登場するキャラの自己中心的な側面を、女の子の可愛らしさとして消費できないと、見るのがキツイです。朱宮くんの妹の回がキツさMAXで、それ以降は朱宮くんの出番自体がほとんど無いという仕様。なぜだ!みんな男の娘が好きなんじゃなかったのか!
 それぞれの女の子に魅力があれば可愛さを見出せる筈なんですが、なんか私はうまくいかなかったです。そもそも、自己中じゃないのってキョリちゃんと朱宮くんぐらいじゃないのか。ということで、キャラクターは少し低めの評価になりました。
 全体的なデザインは、西川魯介をアク抜きしたような原作の絵(ひどい言い草)からより肉感的になっていてキャッチーさがあり、良いアレンジだと思います。
 

■「けんぷファー」

 ストーリー:2
 キャラクター性:3
 画:3
 演出:3
 音楽:4
 総合的な評価:2

 このアニメを言い表すには、「はじめ人間ギャートルズ」のED曲「やつらの足音のバラード」が適しているでしょう。
 なんにもない なんにもない まったく なんにもない

 何もないことに徹したという意味では一貫性があり、好感がもてます。
 いや、何もないと言うのは失礼で、水樹奈々・田村ゆかり・能登麻美子・野村道子による第九合唱がありました。なので音楽の評価を少し上げました。


■DARKER THAN BLACK -流星の双子-

 ストーリー:4
 キャラクター性:5
 画:4
 演出:4
 音楽:4
 総合的な評価:4

 終わり良ければ全てよし、その逆もまた真なりや。最終回で評判を落としたと専らの評判であるDTB第2期です。
 そこに至るまでの、蘇芳の揺れ動くアイデンティティはよく描かれていたと思います。胸からライフルが飛び出す魔女っ子仕様はちょっといただけないが。

 そして、このアニメで最も輝いていたのは、ジュライ。他に誰も頷いてくれなくたって断言します。私はジュライがいたからこのアニメを見続けたよ!
 ジュライの何が良いかって、「そっと好きでいる」を体現する、奥ゆかしさ。理由もなく作中の異性に好かれる主人公というものが少なくない昨今、人が人を慕う描写も分かりやすいものが主流になっているように見受けられます。
 だが、このジュライの、蘇芳を姉のように慕う姿はどうか。言葉は無いがいつもそばに佇んでいる。ときにはコタツでお茶を汲み、ときには路上で一着のコートを分け合い、最終回で初めて抱きつくですよコノヤロー! ジュライのような弟が欲しーい!

 萌え描写の領域に一石を投じたジュライの功績を讃え、キャラクター性の評価は5でよろしくお願いいたします。
 

理由があっても好かれない主人公

2010.01.23 Sat

こんにちは。
 最近、閉店のお知らせのハガキがよく家に届きます。だいたい、あまり混んでいないから好きだった場所なのだけれど、混んでいなかったからこその閉店なんですよねー。
 知人が「週刊少年ジャンプで自分の好きな漫画ばかり掲載位置がどんどん後ろになっていく」とよく言っていて、その人には「自分が少数派だということを認めろ」と返しているのですが、閉店ラッシュもそういうことだよな。寂しい時代ですのう。
 というようなことを、なぜか「デュラララ!!」を見て考えていました。主人公男子が理由もなく女子に好かれるアニメが珍しくなくなった昨今、理由はあるのに好かれない帝人は貴重な存在だと思います。頑張れ。


■「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」第三話「隊ノ一日・梨旺走ル」

 フィリシアたちが物資をとりに行き、カナタとリオのふたりが駐屯地に残った日の出来事。カナタが熱を出しました。薬が残っておらず、リオは普段嫌っていた教会の者に頭を下げ、助けを求めます。応対した教会のユミナは薬草を分け与えました。
 快方に向かうカナタ。リオはタケミカヅチを起動させて、記録されていた曲を流します。居場所を失うことに怯え、周囲に迷惑をかけることを恐れていたカナタに、リオは自分が先輩に言われた言葉を教えるのでした。

 いやーこのアニメの演出は奥ゆかしいったらない。
 カナタが子どもの頃に出会った兵士は、リオの先輩でもあった。リオがカナタの病変に動揺したのは、自分の母親が倒れたときのことを思い出したから。彼女が宗教の類に否定的なのは、母親がそれに頼っても結局救われなかったから。それで教会の者にも嫌悪感を隠さなかった。
 これらの背景を、断片的な回想や台詞から、視聴者に推測させるよう促している。一歩間違うと「後はお察しください」と丸投げする、作り手が手抜き呼ばわりされかねないリスクもあるけど、「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の今の塩梅は個人的には好きです。

 カナタの用意する食事が和食であったり、教会の修道女の服が巫女っぽかったり、おみくじせんべいが出たり、この「和風ミックス」はなんなんだろう。そもそも第1121小隊はフィリシアを除く四人とも日本名がついています。その理由付けとなる世界背景も今後、明かされるのでしょうか。


■「デュラララ!!」第三話「跳梁跋扈」

 巨乳派メガネ・園原杏里と共に、帝人はクラス委員になりました。あの子いま自分のこと見てたかも!という期待に胸膨らませる帝人。しかし実際には帝人のことなど眼中になさそうな杏里の、礼儀正しいが冷たい態度。面白くなってきました。

 その後、帝人は正臣のナンパに仕方なく付き合っていると、ギャルメイクで羽とハートマークを付けた女子に杏里が因縁を付けられている現場に遭遇し、助けに入ろうとします。そこで話の腰でも折るように折原臨也が登場し、静雄が絡んで、臨也に恥をかかされたとダラーズを騙る連中がやってきて、なんか乱闘になりました。
 帝人は正臣を置いて杏里と逃走。いざとなったら親友よりもメガネ女子をとる帝人の潔さ。けれども、杏里は礼を言うだけですぐ離れてしまう、この帝人の好かれなさ。実に清々しいです。
 ところで、帝人のツッコミにサイモンが答えたとき、あのツッコミは心の声かと思ってたので驚きました。たしかに攻殻機動隊だったら、口を動かさずに喋ってる人いるけど。

 一方、正臣は高校生にして、バブル世代に被れたポスト団塊の匂いがします。彼はこのままいくと、出張先で行った風俗店の酷さを冒険譚のように話して同僚にもイタイと思われる、自称永遠の少年コースまっしぐらなので今後の成長に期待したい。

テーマ:ソ・ラ・ノ・ヲ・ト - ジャンル:アニメ・コミック

NHK土曜ドラマ「君たちに明日はない」第1話「怒る女」

2010.01.17 Sun

こんにちは。
 NHKで始まりましたドラマ「君たちに明日はない」。始まる前からキャストに結構な違和感があったりするんですけど、実際のドラマが面白ければ文句はないのだぜ。ってことでさっそく第1話を見てみました。


■「君たちに明日はない」第一話「怒る女」

 基本的には、原作小説「君たちに明日はない」の「File 1.怒り狂う女」が該当するエピソード。
 サブタイトルが「怒り狂う女」から「怒る女」と、表現がスケールダウンしていることに象徴されるように、全体的に話をマイルドにする方向へ変更されています。

 まず、首切り代理人の村上が、やけに真面目で善人です。坂口憲二というキャスティングを知った時点で想像はできていましたが。首切りの対象である陽子に関心をもつ経緯も独自に加えられている。
 ドラマとしてはこっちが正解なんでしょうねー。原作では、最初から年上女にロックオンする村上のえげつなさが面白かったわけだけど。
 また、冒頭で村上が過去に面接した男に殴られる顛末は、原作ではもっと後の方になっていたのを前倒ししたものです。「File 1.怒り狂う女」の最初は、別の会社の別の男性が村上の誘導で退職して(会話の内容はドラマでの平山課長との面接とほぼ同じ)、数ヶ月経った終盤で話が違うと村上を殴る。
 この変更は、話を1時間におさめるのと、村上をよりお人好しに見せる(いつも告訴しない)という意図があるんだろうと思います。

 それから、村上がいるヒューマン・リアクトの高橋社長が、好々爺みたいな感じになっています。
 原作だともっとドライでビジネスライクな男性の印象なんだが、堺正章だとなあ。上司というより父親っぽいんですよねー。
 村上の面接をアシストする川田も多少は頭が回りそうなキャラになってて、原作で陽子に「白痴美人」と内心毒づかれる要素は無くなってました。やっぱ放送倫理上、問題があるんでしょうか。村上の仕事にいっこも関心ないところが川田の良いところなんだけどな。

 そして、これが一番大きな変更点だと思いますが、陽子に妹ができてた
 びっくりした。
 泰子の存在があることで、陽子の心情は姉妹の会話を通じて、視聴者に察しやすくなっています。また彼女たちの会話はテンポ良くて面白いです。

 けど、妹がいることで、陽子の孤独は少し軽くなってしまった。
 陽子が一生ひとりで生きていく覚悟を決めてマンションを買ったときに、両親に何かあったときを見据えて実家の近くに購入したいきさつがありました。これ、陽子にきょうだいがいたら、決断の重みは違ってくるんじゃないでしょうか。
 そういう重い決断をしてきた孤独な女性が、クビになる覚悟ができた者だけができる啖呵を切るから、村上の心をひいたんじゃないのか。啖呵を切る一方で、外で村上と会う直前には、吸っていた煙草を消してマウススプレーをシュ!とやる(その顔が村上にまる見えだとも気づかずに)間抜けな愛嬌が陽子の魅力なんじゃないのか。
 いや、田中美佐子にそんな演技させられないっていうのは分かりますけど。

 次回以降、原作の陽子の毒舌っぷりが発揮されることを、願っています。マウススプレーは無理でもね。
 

テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ